名古屋市が教員免許有資格者で教職に就いていない「ペーパーティー」を対象に説明会と相談会をおこなった。これについて考察したい。
教師不足を「ペーパーティーチャー」で穴埋め?働きたいけど踏み切れない“非正規雇用” の壁とは:CBCテレビ
—トピック—
- 名古屋市が、ペーパーティーチャーを対象に説明会兼相談会を実施
- 主催者と参加者の思惑の違い
2023年7月に愛知県名古屋市で行われた説明会兼相談会。集まっていたのは、大学で教員免許を取ったものの、他の仕事を選んだり、退職したりした「ペーパーティーチャー」です。
~中略~
ペーパーティーチャーの多くは教員免許が失効していますが、文部科学省は2022年、免許更新制度を撤廃。過去に失効した人も復活できるようにし、何とか教師を増やしたいと考えているのです。
名古屋市に限らず、どこの自治体でも教師不足に瀕しており、藁にもすがる思いで、教師を確保しようと必至になっている。名古屋市もその一環として実施していることである。特に近年、教員不足が問題になっているが、いわゆる「ペーパーティーチャー」にまで、募集を掛けるに至り、もはや危機的状況であると断定できる。
本筋とは逸れるが、免許更新制は百害あって一利なしの、時の権力者の思いつきで始まった愚策である。(個人的見解)それにより、全国の教師に多大な損害と迷惑を与えた。その反省と謝罪が政権与党の誰からも発せられないことに一教師として、憤懣やるかたない思いである。
(ペーパーティーチャー・加藤咲実さん) 「場所が遠かったりとか、日程的なことで希望するところは駄目だった」 空きが出たときにだけ呼ばれる仕組みだったり、通勤に1時間以上かかる場所だったりと教師が足りないと言っている割には、単なる穴埋め要員を求めていることがわかり、結局復帰に踏み切れません。
(ペーパーティーチャー・牛島さん) 「(現在の職場で)正規雇用で雇ってもらっている中で、非常勤では生活が成り立たない」 両親を支えながらの生活で、正社員の立場を捨ててまで教員の道を選ぶことは難しく、結局牛島さんは教員の道を諦めました。
上記引用文からは、参加者の失望感が伝わってくる。教育委員会の本音は、正規職員不在時の穴埋め常勤講師が欲しいのである。これからの児童生徒数の減少に伴う学校統廃合を加速させたい自治体が、簡単に解雇できない正規職員を雇いたくないと言う思惑も理解できなくはない。ただ、このように他職から教師になろうという意欲的な方々を失望させるような小手先の採用制度でお茶を濁すようなことをしていたら、教師不足は解消することはできないだろう。非常勤だからこそ、十分に生活設計ができるような給与や個人のニーズに合ったフレキシブルな働き方を労働環境として用意できなければ、このような説明会をいくら実施してもペーパーティーを活用することはできないであろう。


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