修学旅行 夕食時に生徒の前で缶ビール

教育問題
中学校教師が修学旅行の夕食時に生徒の前で缶ビールを飲んでおり、不適切な行動だと批判されている。これついて考察したい。

修学旅行中、生徒の前でビールを飲んだ教師らに元校長が苦言:Yahooニュース

—トピック—

    • 熊本県の中学校の校長、学年主任、担任の3人が、修学旅行の宿泊先での夕食中、生徒の前で缶ビールを飲んでいた。
    • 「夕食の時間は勤務時間外と考えて飲んだ。ただ、生徒を預かっている立場なので、飲んではいけなかった。」(校長のコメント)
    • 取材に対し、熊本県教育委員会は「勤務時間外であっても、修学旅行は教育の場。生徒の前で飲酒は常識的に考えれば不適切だ」とコメント
    • 元公立小学校校長の田畑栄一氏は、「校長がやるべきことは、子どもたちの安全・安心を担保して、無事に修学旅行を終えて戻ること。」と指摘
熊本県の中学校の校長、学年主任、担任の3人が、修学旅行の宿泊先での夕食中、生徒の前で缶ビールを飲んでいたとして、これが問題に。缶ビールは校長がホテル内の自動販売機で購入して持ち込み、3人で4本飲んだという。「夕食の時間は勤務時間外と考えて飲んだ。ただ、生徒を預かっている立場なので、飲んではいけなかった」(他の教師に飲酒を勧めた校長)
校長のコメントは短いが、いろいろ考えさせられる。 1.夕食は勤務時間外なのか。 2.生徒を預かっている立場は、どこまでが勤務時間なのか。 3.勤務時間外の飲酒はいけないのか。 筆者も修学旅行の引率を経験しているが、引率している自分もどこからどこまでが勤務時間なのかよく分かっていないというのが正直な感想である。夜中にトイレに起こして欲しいという保護者の要望も聞き入れている現状を鑑みれば、24時間勤務、いやっ、修学旅行中全ての時間が勤務時間なのではなかろうかという気がしてくる。1の夕食が勤務時間かどうかについては、そこで子供が騒いだり、身体健康の問題を起こしたら、対応するであろうから、勤務時間と言って差し支えないと思う。2のどこまでが勤務時間なのか、については、筆者の経験から言えば、修学旅行中は全て勤務時間と考える。なぜなら、夜中の1時でも2時でも児童生徒に何かあったら、就寝時間で勤務時間外だから対応しないとは言えないだろう。(言ってみたい気もするが・・・)それを考えれば、1泊2日の修学旅行は、36時間は拘束されるので、36時間連勤と言うことができる。3の勤務時間外の飲酒はいけないのか、については、勤務時間外については、勤務時間内の仕事に支障をきたさない限りにおいてOKと思う。
取材に対し、熊本県教育委員会は「勤務時間外であっても、修学旅行は教育の場。生徒の前で飲酒は常識的に考えれば不適切だ」とコメント。調査を待って、懲戒処分の有無を含め、適切に対応するとしている。ネットでは「預けている親の身にもなってほしい」「勤務時間外なら別に違法ではないと思う」「酔っ払ったらダメだけど、少しぐらいはいいのでは?」といった様々な声があがっている。
教育委員会のコメントも実に味わい深いものがある。「勤務時間外であっても」のくだりが、現実に即していないというか、現場のことを分かっていない。(実は分かっているんだろうが・・・)修学旅行中に勤務時間外の時間など存在しないだろう。警察や消防の夜勤も仮眠の時間が設定されているが、その時間に事件事故があれば、対応しなければならない。仮眠室で寝ていようが、ことが起きればすぐに対応する義務があるのだから、警察も消防もその時間はれっきとした勤務時間と認定されているのである。「教育の場」以前に、勤務時間内の飲酒はしてはいけないだろう。常識の問題ではない。
元公立小学校校長の田畑栄一氏は、「校長がやるべきことは、子どもたちの安全・安心を担保して、無事に修学旅行を終えて戻ること。子どもの前で校長が(ビールを)買ってきて職員に配ったってことは、危機管理・自覚の欠如だと思う」と指摘した。さらに、校長が勤務時間外を命じることができる4項目があり、修学旅行がその中に入っているとしつつ「修学旅行中は、休憩時間・勤務時間外といっても、子どもを預かる以上は、判断ミスにつながる”酔う”ということを決してしてはならない」と見方を示した。
元校長の言葉にも趣がある。勤務時間中に管理職が酒を買って職員に配るなどとは、言語道断だ。また、修学旅行中は、休憩時間も勤務時間外もないのではないかと、元校長に伺ってみたい気もする。 筆者としては、修学旅行中は実質的な勤務なのだから、教育委員会も校長も「36時間連勤しろ」と命ずればいいと思う。法律や制度の関係でそれが難しいから、「教育の場」だの「常識」だのと言ったまやかしの言葉を使って、都合よく教師を拘束し、働かせている。教師のブラック労働の根本をこの修学旅行問題の中に見いだすことができる。36時間連勤させたら、給与や休暇の保証をすればいいのにも関わらず、それをしようとしない。いい加減なシステムで、教師を都合よく働かせて、問題があれば末端の教師を糾弾する。これじゃ、「やってられない」と思うのも無理はない。 最後に・・・・遠い昭和の時代、担任が酒の匂いを漂わせ、赤い顔をして筆者の部屋に遊びに来たことは、一生忘れ得ない修学旅行のよき思い出である。

コメント

タイトルとURLをコピーしました